北海道のウドの葉を使ったパスタソース「“ウド”ベージェ～春山の香り～」の発売を記念して、旭川市在住の漫画家・日野あかねさんが同商品のフィクション誕生ストーリーを描いた原画展が現在、「BOOKMARK CAFE」（旭川市1条8フィール旭川）で開催されている。

漫画「きょうは山菜日和」のネームから原画までの過程を収めたファイル「漫画ができるまで」

　「“ウド”ベージェ」は、山菜アイデア料理で地域の魅力を発信している「山菜料理コンクール」（旭川大学短期大学部、占冠村、星野リゾートなど6団体による実行委員会主催）の第2回で「優秀賞」を受賞した山口太一さん考案のレシピを元に、同大短期大学部で食物栄養学を専攻する学生と同実行委員会が開発したコラボ商品で、同コンクールの商品化第1号として今年3月に発売。北海道で採れた山ウドの葉をふんだんに使った山菜イタリアンソースで、「山ウド特有の苦みと爽やかな香りが楽しめ、和の食材ながらパスタやピザ、サラダなどによく合う」という。

　同商品の発売に寄せた漫画「きょうは山菜日和」は、実行委員会委員長を務める森重正也旭川大学短期大学部教授と自身の漫画をきっかけに親交のあった日野さんが、オリジナルの短編漫画に描き上げたもの。漫画は、主人公が夢の中で訪れた山里で、村人を通して山菜の魅力に触れるファンタジー作品となっている。同展では、原画のほか、ネームから原画までの過程を収めた貴重なファイル「漫画ができるまで」を公開し、日野さんが同作品を描き上げる過程も楽しむことができる。作品は会場限定公開で、ネットなどでは公開しない予定。

　森重教授は「里山奥山には、その地域の宝、山菜を始めとした食材がある。和の食材で地域を活性化し、食に限らず風土に触れるきっかけになれば」と話す。日野さんは「山菜は、自然から離れて暮らす人にこそ味わってもらいたい郷愁の食材」と話し、「漫画は原画の迫力、制作の過程をぜひ楽しんでほしい」とも。

　開催時間は11時～18時30分。火曜定休。6月26日まで。“ウド”ベージェの価格は1個（パスタ2人前相当）1,080円。道の駅自然体験しむかっぷ（占冠村）、道の駅あさひかわ（神楽4条6）、旭川観光物産情報センター駅naka（旭川駅構内）などで扱う。