旭川で20年以上歯科衛生士をしている笹谷結季さんが、買物公園のセレクトショップの一角で自身が薦めるスウェーデン製歯ブラシ「TePe (テペ)」を展示・販売している。
笹谷さんがこの歯ブラシを扱うようになったのは、自身の大学病院勤務時代に、抗がん剤治療に当たる患者の口の粘膜が荒れやすく苦労する姿を多く見掛け、口腔衛生には一番いいものを使ってほしい、という思いを強く抱くようになったことがきっかけ。現在は歯科衛生士の傍ら、「ハルサ」(halsa=スウェーデン語で「健康」の意)の名称で活動している。
歯科衛生士の観点から笹谷さんが薦める歯ブラシを置くのは、セレクトショップ「ホワイトコラージュ」(旭川市5条7=買物公園)。笹谷さんから薦められた同店店主がその使い心地を気に入り、セレクトショップで歯ブラシを提案するのも面白いのでは、と笹谷さんが数回のポップアップのかたちで展示販売を実施。来店客にも好評でリピーターも増えたため、その後同店入り口すぐの一角に常設コーナーを設けた。
予防歯科先進国と言われるスウェーデンで広く使われるこの歯ブラシは、ブラシや持ち手の部分に特徴があり、カラフルでポップなデザインと相まって洋服などを購入しに同店を訪れる女性の関心も高く、世代ごとに種類がありユニバーサルデザインを取り入れているため、イベント出展の際には子どもから大人まで幅広い世代の関心を集めているという。
本来は歯科医院でしか取り扱いがないこの歯ブラシを店頭で気軽に購入できるようにした笹谷さんは、歯磨きにまつわる身近な相談相手として週に数回は同店店頭に立ち、歯ブラシや歯磨き、歯並びなどの悩みに専門知識を生かしたアドバイスを行っている。
笹谷さんは「歯ブラシはどこに行っても買うことができるが、種類がたくさんあり自分に合った歯ブラシを見つけるのは難しい。週に数回店頭に立っているので、気軽に足を運んでほしい」と呼び掛ける。
笹谷さんは、他にも歯磨きについてのパネルを作ってギャラリーで個展を開いたり、歯ブラシアートの創作をしたりするなどして歯に関する活動を行っており、「歯磨きをテーマに多くの人に出会うことができ、活動に関心を持ってもらうことが喜びになる」とも。
営業時間は11時~18時。水曜定休。価格は種類により500円前後。