旭川市神楽公民館の木楽輪(きらりん)(神楽3条6)で3月27日、第6回旭川市景観賞の授賞式が行われた。
優れた景観づくりに貢献している建築物や活動などを表彰する同賞。これまでに、街あかりイルミネーションや、高砂酒造、優佳良織工芸館などが受賞している。2カ月間に渡って候補を募集し、101件82カ所の応募の中から景観賞3点、景観奨励賞3点を決定した。
景観賞には、「旭川市市民活動交流センターCoCoDe」「旧岡田邸」「旭川駅」の3点が選ばれた。CoCoDeは1899(明治32)年に旧国鉄の工場として建築されたレンガ造りの外観に、現代的な機能をプラスし新技術を使って再生した建物。設計したノア・柳共同企業体へ賞が贈られた。旧岡田邸は1933(昭和8)年に贅(ぜい)を尽くして建てられた和洋折衷の趣のある住宅建造物で、現在は飲食店「蕎麦(そば)と料理 おかだ紅雪庭」として市民に親しまれている。旭川駅は、全国的にも珍しく川に隣接した駅で、駅舎だけでなく駅南側に広がる「あさひかわ北彩都ガーデン」の景観が評価された。
景観奨励賞には、昭和の面影を残した飲食店街「5・7小路ふらりーと」、控えめな看板で落ち着いた雰囲気を醸し出す外観の北海道銘菓「六花亭 旭川豊岡店」、野外彫刻の配置、道路バリアフリー化などの改修を行った「7条緑道」の3点が選ばれた。
景観審議会の会長は「建物のみならず、周りの樹木・庭などが景観に寄与し、味わいを出している。使う人々がその場で時間を過ごす事に心地よさを感じる事が良い景観と評価される条件となった。」と話した。