北海道立旭川美術館(旭川市常盤公園内)で4月17日から、「古代エジプト美術の世界展」が開催される。
同展では、紀元前3000年ごろのナイル川流域で誕生したエジプト文明にまつわる約150点の貴重な作品を展示。大小の彫像やヒエログリフの刻まれたレリーフ、アミュレット、宝飾品など世界屈指の古代エジプト美術コレクションで知られるスイスのガンドゥール美術財団の所蔵品で、全て日本初公開となる。同美術館公開後には、福井県立美術館、渋谷区立松濤美術館、群馬県立館林美術館での公開を予定。当時一部の人々にしか解読できなかったこれらの文字や形デザインを読み解き、素材に込められた魔術的な意味について考えながら古代エジプト美術の魅力と世界観を探る。
「見どころは彩色状態も美しく古いものとは思えないほど状態の良い、マミーボード(ミイラにかぶせられた木製のふた)」と同館の土岐さん。「細やかな装飾が美しく陶器や石で作られ、当時の思いを込めたお守り(アミュレット)も観覧してほしい」と話す。
開館時間は9時30分~17時。月曜(祝日は開館)、5月7日休館。観覧料は、前売り一般900円、高大生400円、中学生200円。6月21日まで。