商業施設「旭川はれて」（旭川市5条通8）が7月10日で1周年を迎えるのを前に、名称を「旭川はれて屋台村」と変更し、今月7日～9日に「1周年感謝祭」を開催。9日には、同施設を運営するここはれて社長の杉村太蔵さんが来場し、1周年を祝った。

1周年を迎え新しいコンセプトで営業する「旭川はれて屋台村」のビアガーデンの様子

　同施設は2022年7月、5条通8丁目の平和通買物公園沿い、旭川フードテラスの真向かいにオープン。コロナ禍での開業のため観光客も限られ、特に冬場は目に見えて苦戦が続いていたが、テナント入れ替えなどを重ね、名称やコンセプトも変更しながら1周年を迎えた。

　「1周年感謝祭」では、各店ごとに人気メニュー1品を3日間限定で半額で提供。オリジナルグッズが当たる輪投げや音楽イベント「旭川はれて音楽祭」も行ったほか、ガーデンゾーンのビアガーデンには多くの市民やインバウンド旅行客などが訪れ盛り上がりを見せた。

　9日来場した杉村さんは、駐車場跡地に建てた同施設について、「中心市街地、買物公園は、観光客が楽しめるエリアとしての可能性を秘めており、旭川で唯一、外貨を稼ぐことができる。旭山動物園に来た130万人が、もう1泊、2泊するきっかけになるような場所にしていきたい」と意気込みを見せた。そのために「厳しかった秋冬に向けて戦略があるので、後日、発表したい」とも。

　敷金・礼金がなく、いつでも廃業でき違約金もないなど起業しやすいシステムを取り入れた同施設については、「新規創業者を支援し、投資することが重要」と語り、「いずれここを出て、買物公園に出店するような成功者を生み出すことが夢」だという。

　さらに、「駅前のイオンとの差別化として、地元を体感できるのが『旭川はれて屋台村』」と言う杉村さんは「旭川、地域の人柄は文化であり、人柄という文化を素晴らしい資源にしていきたい。言葉や息づかいそのものが魅力になれば」と話す。