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旭川の詩誌「フラジャイル」、創刊5周年で企画展 トークショーも

「フラジャイル党」を主宰する柴田望さん(左)とトークショーに出演する吉田圭佑さん

「フラジャイル党」を主宰する柴田望さん(左)とトークショーに出演する吉田圭佑さん

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 旭川の詩人集団「フラジャイル党」が現在、「フラジャイル」創刊5周年を記念してフィール旭川(1条通8=買物公園)5階の「ギャラリー・ジュンク」で作品展「空間詩集」を開催している。12月24日には、詩人・吉田圭佑さんを迎えたトークショーと朗読の会「詩 After00’s 吉田圭佑」を開く。

トークショーに出演する気鋭の詩人・吉田圭佑さん

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 同会は、19歳(1946年)から91歳(2018年)までの72年間にわたり活動し、詩誌「青芽(せいが)」を発行した詩人・故富田正一さんから後継の指名を受け、2017(平成29)年に、北海道詩人協会理事長で北海道立文学館評議員などを務める柴田望さんと、木暮純さん、二宮清隆さんら主に旭川の詩人有志が結成。「詩」の文化を受け継ぎ将来に向けて大切に運びたいという思いから、「壊れ物」の英語訳を誌名に据え同誌を創刊。全国から寄せられる同人作品のほか、評論や寄稿文、対談などを掲載する同誌は今月20日、16号を発行した。

 同展の名称もギャラリー空間を同誌に見立てて展示することから付けたという。同誌と同様、表紙に写真を提供する写真家・谷口雅彦さんの作品で始まり、その後、旭川を始めとする詩人による20編以上の作品が並ぶ。

 24日のイベントでは、同会主宰の柴田さんを聞き手に、2000(平成12)年生まれで5年前の旭川東高在学中に有島青少年文芸賞の最優秀賞を歴代初めて詩で受賞した気鋭の詩人・吉田圭佑さんが自身の作品について語り、朗読する。ほかに、ゲストの写真家・谷口さんによる芸術論談義、SAYOさんによる楽器ラバスト演奏、サプライズゲスト登壇による詩の朗読などを予定する。

 柴田さんは「特攻隊の出撃を見守る通信兵として悲惨な戦争を体験した富田さんがかつて語っていた『これからは心の時代。自由に表現できる世の中を作りたい』という思いを受け継ぎ、この5年間、しがらみのない自由な表現を体現するため活動してきた。これからも旭川の詩文化を大切に次の世代へつないでいけるよう活動していきたい」と話し、「当日は充実した楽しい会になると思うので、ぜひ足を運んでほしい」と参加を呼びかける。

 作品展の開催時間は10時~19時30分。12月26日まで。24日のイベントは14時開演、15時30分終演。無料。

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