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廃車をキャンバスに子どもたちが絵 東神楽の障がい者支援事業所で展示

廃車のボディーや窓に自由に絵を描くことができるブースの様子

廃車のボディーや窓に自由に絵を描くことができるブースの様子

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 自動車解体業者が用意した廃車をキャンバスに子どもたちが自由に絵を描いた「作品」が現在、就労支援事業所「ゆい・ゆい本舗」(東神楽町ひじり野北1条3)駐車場で展示されている。

「なないろあーと展 段ボール x アート」 段ボールアートブースの様子

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 展示している廃車は、9月18日・19日の2日間、同事業所で開いた地域参加型イベント「なないろあーと展」で普段できないことを体験してもらおうと、NPO法人「ゆい・ゆい」(旭川市神楽岡8条4)が企画し、旭川の自動車解体業者「菅野商事」(永山北2条9)が無償で提供して、地域の子どもたちが描いたもの。

 同NPOは、多くの人が障がい者の作品に触れることで、障がい者の表現の自由を尊重し障がいに理解ある社会を目指す一環で同展を毎年開いており、今年はコロナ禍の影響で2年ぶりの開催。例年の障がい者の作品展示に加え、今回初めて地域の子どもや人々が一緒に楽しめる参加型イベントとして、同NPOスタッフが中心となって企画した。

 同事業所と駐車場を会場に、段ボールに絵や文字などを描いた作品を中心に、近藤絵画教室と共催の絵画展のほか、クッキーのプレゼントや絵本の読み聞かせ、カフェブースも用意。その中で、廃車に絵を描くブースは人気で、興味を持った多くの子どもたちが参加し、ボディーや窓に思い思いの絵を描いた子どもたちの笑顔があふれたという。

 雨で中断する場面もありながら、300人が参加した同展。実行委員長の八幡さんは「子どもたちの笑顔が会場を明るくしてくれた。障がいの有無を超えてコミュニケーションが取られ、イベントの意義を体感することができた」と話す。

 廃車の展示は10月末まで。営業時間は10時~16時。日曜・祝日定休。
 段ボールアートは現在、「かたるべの森美術館」(当麻町伊香牛2区)で展示中で、12月中旬まで。

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