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旭川の福祉バス「おぴった号」模様替え 障がい者や児童ら35人が車体に絵描く

参加者と完成した「おぴった号」お披露目の様子

参加者と完成した「おぴった号」お披露目の様子

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 旭川と近郊の障がい者や児童ら35人の手により車体に絵が描かれた旭川市の福祉バス「おぴった号」の運行が6月28日、始まった。

参加者により明るく楽しい雰囲気に模様替えされた「おぴった号」

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 同バスは、旭川市障害者福祉センター「おぴった」(旭川市宮前1条3)を拠点に、障がい者と介護者を対象に週6日運行しているが、車検のため同バスを運行しない期間を利用して実施した。「旭川手をつなぐ育成会」と旭川市の共催。

 2020年10月に「みつばちタクシー」(永山12条3)の車体に絵を描いた青山雄一さんが旭川市役所を訪れた際、市の公用車に絵を描く話が持ち上がったことがきっかけ。障がい者のほか小学生も対象とし、市の広報誌などで募集して応募のあった35人(障害のある人27人、小学生8人)が参加した。

 車体に描くため、耐熱性や耐候性に優れた特殊なマーカーペンを使用。参加者は事前に業者が用意した廃車の車で一度練習し感覚をつかみ、その後、車体のクリア剥がし済みの同バスに3日間かけて、思い思いに描き進めた。

 後日業者がクリアを塗布し直して完成し、27日には「おぴった」でお披露目のセレモニーを行った。

 公開された同バスには、旭川のシンボルの旭橋や旭山動物園の動物、人や車、文字などがにぎやかに描かれており、作業中は真剣な表情のほか、笑顔も多く見られたという。参加した障がい者の一人は「車に絵が描けて楽しかった。また描きたい」と話していた。

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