美瑛町のライダーハウスのオーナーが、利用者のリクエストに応えて半年かけてサウナ小屋を作り上げ、ライダーハウスに併設する形で提供を始めて3カ月がたった。
コカ・コーラの非売品グッズを約1万点収蔵する「佐藤豊コーラコレクション館」やレトロ品でいっぱいの「昭和の香り館」も
サウナ小屋があるのは、美瑛町市街地から7キロほど離れた同町の観光名所「マイルドセブンの丘」のそばにある「丘の舘(やかた)」(美瑛町美田第二)。
同施設共同オーナーの佐藤豊さん(73)は2021年、「美瑛を訪ねてやって来る人たちが、大自然の中でくつろぎながら、世代を超えて楽しめる交流の場に」との思いを込めて、ライダーハウスやキャンプサイト、五右衛門風呂を整備し運営を開始。そうした中、さらに佐藤さんがサウナ小屋を作ったのは、同施設を利用するライダーから「サウナがあればもっといい」というリクエストを受けたことがきっかけ。
冬期間を雄武町で過ごす佐藤さんは、サウナ小屋を昨冬から半年かけて作り上げた。できあがったサウナ小屋は、200キロ弱の距離をクレーン車を使い一日がかりで同施設まで運搬した。その後、取り付け作業やテストを行い、6月1日に運用を開始。佐藤さんは「うまくいった。手作りの中で90度以上の温度が出るとは思わなかった。昨年来たライダーが、サウナでさらに喜んでくれたらうれしい」と目を細める。
同施設の共同オーナーで農業を営む渡部達雄さん(70)は「昨年は沖縄のマンゴーを取り入れてマンゴトウキビ祭りやメロン祭りを行った。何もしないでボケッとしているよりも、若い人々と交流しながら楽しみたい」と話す。
他に、収集家でもある佐藤さんによる、昭和を感じる懐かしいブラウン管のテレビやラジオ、蓄音機やジュークボックスなどのビンテージ品を展示する「昭和の香り館」、コカ・コーラの非売品の景品を中心に30年かけて集めた約1万点を収蔵する「佐藤豊コーラコレクション館」も併設する。
営業は10月末まで。問い合わせは渡部さん(TEL 090-6269-2468)まで。