「旭川の歴史的建物の保存を考える会」が9月5日まで、フィール旭川(旭川市1条通8=買物公園)5階の「ギャラリー・ジュンク」で、旭川にゆかりのある建物やさまざまな建築物をモチーフにした企画展「建物アート展」を開催している。
本と本の間にある店舗の照明や夕焼けを上部電池ボックスのスイッチで再現できる作品
同展は同会が毎年開いており、今年で5回目。「建物」をテーマに、同会会員や展示に応募した31人が、水彩画、切り絵、写真、立体模型・ペーパークラフトなど思い思いの表現手法で作り上げた57点を展示している。他にも旭川商工会議所の前身「旭川実業青年会会館」の初代に当たる大正時代の建物の設計図も。
会場の中央にはひときわ目を引く立体作品が並ぶ。自らも当時建具職人として関わったという故横山達雄さんによる「来正旅館」は、大正時代のモダンな建物を精巧に再現したもの。他にも、組み合わせた本の間に店舗を配して電池で照明や夕焼けを再現したブックエンド、組み替えて遊ぶことができる絵本に出てくるようなカラフルな建物とジオラマ、富良野の洋風建築「渡部医院」の段ボール模型などで、ペーパークラフトや立体切り絵などもある。
同会代表の軽部望さんは「コロナ対策をしっかりと行い、何とか今年も開くことができた。『建物』という1つのテーマの下で今年もこれだけさまざまな作品が集まったので、その中からお気に入りが見つかったり感じ取ってもらえるものがあればうれしい」と話す。
開場時間は10時~19時30分(最終日は16時まで)。入場無料。