5月9日で閉店するイトーヨーカドー旭川店(旭川市6条通14)1階・旭川市情報コーナーで現在、絵画展「~ありがとう~いってみヨーカドー展」が開催されている。
同展は、40年の歴史のある同店閉店に感謝の気持ちを形にできないか、とNPO法人「ゆい・ゆい」(神楽岡8条4)の代表野々村雅人さんが発案。同NPOが主催し「旭川ヒューマンサービスセンター」(流通団地)と「当麻かたるべの森」(上川郡当麻町)の障がい福祉サービス3団体が展示に参加している。
3月末に団体利用者が同店を訪問し、腕章をつけて店員や来店客にも声かけをして写真撮影し、それを基に描いた約100点のイラストを展示している。
「障がいのあるなしにかかわらず、みんなで絵を通じて表現する喜びを!」をコンセプトに、一般からもイラストやメッセージを募集。近隣の知新小学校や児童館、保育園、大学、病院、介護施設などにも呼びかけの声が広がっており、今後も展示が増える予定。既に「今までありがとう」「令和までお疲れさま」など、同店への思い思いのメッセージが集まっている。
野々村さんは「閉店は残念だが、市民の多くがこの場所に思い出があり関心度は高い。さよならよりも『感謝の気持ちを込めて絵を描くこと』が、その後も人と人がつながる何か、これからの地域を感じ合う何かになるのではと企画した。閉店が近づくにつれ作品も増え、市民の思いが醸成されていくのを感じる。市民の変わらない心が詰まった展示になれば」と話し、「感謝の思いを届けたい方はぜひ参加してほしい」と呼びかける。
営業時間10時~20時。5月5日まで。一般からの応募は、イラストやメッセージを描いたはがきを直接、同NPO(旭川市神楽岡8条4)宛に郵送。