旭山動物園(旭川市東旭川町)などの動物の赤ちゃんをパッケージにあしらった森永乳業(東京都港区)の「マウントレーニア カフェラッテ ~深い癒やしパッケージ~」が発売された。
円柱水槽前から発表会にリモート参加する坂東園長と背後を優雅に泳ぐアザラシ
同社は4月13日、「コロナ禍で見えないストレスを抱える人々」に対して「深い癒やし」を届ける年間プロジェクト「マウントレーニア 深い癒やし プロジェクト」をオンラインで発表。
同商品はその第1弾として発売するもので、パッケージには旭山動物園のほか、全国5カ所の動物園の動物の赤ちゃんが登場。写真は、普段から愛情を持って接している飼育員だからこそ撮影できる動物の赤ちゃんたちの愛らしい表情を起用し、計16種類のうちゴマフアザラシ「もち丸」のほか、レッサーパンダとキタキツネが同園の赤ちゃん。
「もち丸」は、新型コロナウイルスによる北海道緊急事態宣言のさなかである2020年3月末に誕生。その後、同園では1カ月ほどの臨時休園があったが、その間もすくすくと成長し、現在も「あざらし館」で元気な姿を披露している。
同園以外の動物園は、埼玉県こども動物自然公園(埼玉県)、那須どうぶつ王国(栃木県)、姫路セントラルパーク(兵庫県)、長崎バイオパーク(長崎県)。
同発表会では、各園から代表者がリモート参加。背後の円柱水槽をアザラシが優雅に泳ぐ中、参加した同園坂東元園長は、「動物たちのすごさ、すばらしさ、愛くるしさなど、命の誕生、成長を知り営みを見続けて欲しい」と話した。
全国の動物園はコロナ禍で入園者数が激減し厳しい経営が続いており、「たくさんの見て欲しい動物たちを映像ではなく来園して見て欲しいが、ぜひ来て下さいと言える状況にないジレンマの中で試行錯誤している。このような形でコラボレーションできてありがたい」とも。
同社では「消費者との接点を維持していきたい動物園の思いを商品に反映させた。コロナ禍でも変わらない愛らしい動物たちの表情で癒やされ、見えないストレスを解消してもらえたら。コロナが収束したら動物園を応援しにぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。
売り上げの一部は動物の餌代として各園へ寄付する。
商品は4月12日週より、全国で順次発売予定。