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旭川木彫工芸協会が「テニス×木彫熊」制作 兵庫のテニス大会とコラボ

上山さん作の座り熊

上山さん作の座り熊

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 旭川木彫工芸品協会が兵庫県で開催されるプロテニス大会「2015兵庫ノアチャレンジャー」とコラボレーションし、木彫り熊を制作した。

制作に携わった上山さん(左)、菅野会長(中央)、上西さん(右)

 旭川の木彫りはアイヌ民族の生活用具を商品として取り扱ったのが始まりといわれ、北海道の土産を代表するサケをくわえた姿の木彫り熊「熊彫」は戦後の観光ブーム時代に大流行し制作されていた。同協会はそんな木彫りの熊など、木の彫刻や工芸品を制作する職人で2006年に結成された団体。最盛期には100人を超える職人がいたが、現在は数十人の少数で同会は9人のメンバーで活動している。2014年にはリニューアルした「なんばグランド花月」(大阪府)のエントランスを飾る「旭川木彫看板」の制作を行うなど、新しいことにチャレンジしている。

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 今回の企画は、テニスの伊達公子選手を指導した、兵庫県テニス協会で同大会の会長でもあり、「日本各地の工芸品とコラボレーションした作品でチャリティーを開催したい」と夢を持っていた小浦猛志さんが、旭川へテニス指導に訪れたことがきっかけ。同協会が空港で展示会を行っていた作品を目にしたことから、同会がオファーを受け木彫り熊の制作に至ったという。

 制作された木彫り熊は全部で10体。同会の菅野秀雄会長(北都工芸社)、中川貞次副会長(木彫ナカガワ)、上山勇次さん、上西捷敏さん(木彫の上西)、金岡茂幸さん(カネオカ木彫)の5人が制作を担当。ボールの形や、テニスラケットの形、どのようにラケットを構えるかなど研究しながら取り組んだといい、サケの代わりにラケットをくわえる熊や、二足で立ちラケットを構える熊、テニスボールに玉乗りする熊、年月がたっても木目が変わらない木を使って無塗装の木目を生かした熊、絵の具でペイントされた熊など個性的な熊彫が並ぶ。

 集まった菅野会長と上山さん、上西さんは「熊を彫るよりラケットの形を作るのに苦労した」と話す。木をラケット型にくりぬいてフレームを造り、細い木をはめ込みガットを表現した手の込んだラケットも。テニス協会から新しいラケットではなく古い形のラケットでデザインしてほしいと、古い型のラケットを預かり参考にした。熊とのバランスを考えるとラケットが大きすぎて作り直したこともあったという。

 今回の経験を生かして、「今後ラグビーやスキーなどのさまざまなスポーツをする熊や、旭山動物園の動物たち、その他の動物などを彫るのも面白いのでは」と3人は意欲を燃やす。「何人かで制作したからこれだけユーモアに富んだ作品ができた。これを機にいろんなことに挑戦していきたい」と上西さんは話す。

 10体の木彫り熊は近々兵庫県テニス協会に送られ、11月7日~15日に開催される同テニス大会でチャリティーに出品される予定。

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