旭川のWEB制作会社「ニュークリアブレインズ」(旭川市2条通9)が10月1日、地域密着型介護・福祉職専門求人サイト「ジョブケア」の運用を始めた。
介護施設探しを支援する無料サービス「介護施設コンシェルジュ」を手掛ける同社によると、介護や福祉の全国版求人サイトや求人誌はあるが、地元の旭川市に密着した介護や福祉の求人サイトが少ないことや、2025年には旭川市でも高齢者が増え介護スタッフの不足が予測されることから、同サイトを立ち上げたという。
「今までのように募集の要項や時給だけを提示することで採用できるのか」と同社の齋藤さん。「介護分野への有効求人倍率は年々増えており、採用はますます困難な状況となる」とも。人材を確保できない施設は介護者も受け入れる事ができないため、今後は「採用力がキーワードになる」と話す。
同サイトでは、求人募集している施設に取材を行い、施設のアピールポイントを明示するページを掲載する。「他社の求人サイトと差別化を図れる点や、従業員から直接話を聞くことにより、求職者目線の検索項目が設けられるのが利点」という。
さらに、施設側が採用活動を行うタイミングと、働くためにいつ求人を探すかわからない求職者のズレをなくすため、掲載期間は最低でも1カ月の「長期掲載」にした。「求人を出し続けるのは費用がかかる。探し始めた時に目に触れない状況にならないようこの形になった」と齋藤さん。そのほか、求職者が会員登録すると施設側に欠員が出て採用活動を行うタイミングでメール連絡が届く「予約欠員フォーム」機能も備える。
今後求人を掲載したいと考える施設に向け、「自分の施設の強みや売りをどう伝えていいかわからない方はぜひ相談してほしい」と呼び掛ける。求職者へは、「給料だけでなく、施設の雰囲気などじっくり自分に合っているかを確認しながら選んでもらえれば。長期的に働いてキャリアを積んでもらいたい」と話す。齋藤さんは「今後は地域ごとに連動した紙媒体も視野に入れて展開を図りたい」と意欲を見せる。