旭川の「ギャラリー喫茶・遇里夢(ぐりむ)」(旭川市東光5条4)で1月5日から、同店恒例の「お客さん参加型・書き初め展」が開かれる。
店主の村山由布さんが「しばらく筆で文字を書いていないことに気づき、久しぶりに筆をとってみたところ、集中することができて気分もすっきりした」体験から、同店の客にも「書き初めを通して、同じ体験を『半強制的』に味わう機会を」と企画し、今年で3回目。
筆や半紙は同店が用意するため手ぶらで参加でき、「知らずに来店したお客さんも誘導される仕組み」と村山さんは笑う。思いもよらない書き初めの機会に、来店客は最初は戸惑いながらも、書き上げた作品に笑顔があふれることも多いという。
作品は、その場で乾燥させた後、壁面に飾り、日に日ににぎやかで活気ある空間になるという。「知らない人が書いた作品の文言から言葉の連鎖で別の作品ができ上がるのも魅力」と村山さん。
「作品の美しさを競うわけではなく、墨と筆で書くことに参加して楽しんでもらうのが目的。線を一本引く、墨を垂らすだけでも作品になるので、身構えずに楽しんでほしい」と参加を呼びかける。
営業時間は12時~20時。火曜・水曜定休(今月8日は休業)。参加無料。今月30日まで。