比布町の町営「ぴっぷスキー場」(比布町北)で9月10日・11日、北海道グルメや特産品を集めた食のイベント「北食(きたしょく)フェスティバル in ぴっぷスキー場」が開催される。「イベントを企画した「北加伊道(きたかいどう)」(札幌市)が主催し、比布町が後援する。
「北食フェステイバル in ぴっぷスキー場」参加店リスト など(フライヤー表面)
同社は、20~30代の道内若手起業家4人が「専門分野を生かし北海道を盛り上げよう」と昨年5月に設立。人口減少が進む中、一次産業でのワーケーション、イベント開催やコミュニティー作り、ITの活用などで、地域と交流しまちづくりに関わる「関係人口」の増加に取り組む。
同町が今冬、同スキー場でのイベントを開催するに当たり、同社が持つイベントノウハウを提供したことが縁で、今年5月、同社と同町は観光分野における包括連携協定を締結。同イベントは協定に基づく事業の第1弾となる。
同イベントは、緑に囲まれた開放感のある「シーズン外」のスキー場ゲレンデを会場に、キッチンカーやテントブース合わせて20店以上が出店し、比布産の旬の味覚に加え、増毛町ホタテの入った春巻き、幌延町ブランド牛「秘境牛」のハンバーグ、沼田町トマトジュースなど、道北地域を始めとした北海道グルメや特産品を販売し、イートインコーナーも設ける。
併設するステージではチアリーディングやカラオケ大会、ビンゴ大会などを行うほか、体験プログラムとして気球やマウンテンバイク、ニジマスつかみ取りなどを実施。テントブースで「ファイヤー焼きそば」を販売するプロレスラー大仁田厚さんは11日、スペシャルゲストとしてトークイベントを行う予定。
同イベントは今後、道内各地をリレーする形で継続開催し、自治体がイベント開催のノウハウを身につけることで翌年以降も継続的に開催し、「地域が魅力を発信する力」の向上を狙っている。同イベントの初回開催地となった比布町の産業振興課久保田貴洋さんは「これまでグリーンシーズンのスキー場活用が課題だった。今後は比布町が主体となりイベントを継続し、町の『関係人口』を増やしていきたい。ぜひお越し頂き、自然の中でイベントを満喫してもらえたら」と来場を呼び掛ける。
同社取締役の齊藤将さんは「北海道179市町村のおいしい食べ物を集める大きなイベントの第一歩として、比布町でスタートする。各地の自治体や地域の方に足を運んでもらい、いつかは179市町村で一体となって開催できれば」と意気込みを見せる。
会場は同スキー場の総合案内所「センターハウス」前。開催時間は10時~18時。入場無料(一部イベントは有料)。