旭川在住のイラストレーター・三井ヤスシさんが9月20日まで、フィール旭川(1条通8=買物公園)5階の「ギャラリー・ジュンク」で、自身の作品展「MITSUI+WORLD2021 4th」を開催している。
好きな女子にどう接していいかわからない男子の思春期を思い描いた「恋心」
山梨県生まれの三井さんが妻の実家がある旭川に移住して、今年は10年目の節目の年。2013(平成25)年には妻と共に出版社「ミツイパブリッシング」を立ち上げ、出版活動も行っている。
同展は、2000年代初期から描きためた67作品を展示し、三井さんのこれまでの活動の集大成的な展示内容。
三井さんは、「実生活で見聞きして感じたことや心が動いた時に、自分のスタイルで表現することを心掛けている」と言い、同展には、結婚して生まれた娘の成長とともに育まれた思いから生まれた作品や、世相などをユニークな視点で捉えてポップに表現した作品などが並ぶ。キャプションのメッセージと一緒に鑑賞することで、思いをよりよく理解できるように工夫している。
「絵を描きたくても思い通りにいかなかった過去の経験が、今のパワーになっている。これからは手描きの作品を増やして、そこはかとない優しさが伝わるような絵を描いていきたい」と創作への意欲を語る三井さん。「旭川は、豊かな自然と都会が同居する感じや日常生活の規模がちょうど良く気に入っている。旭川への思いを込めて企画したので、ぜひ多くの方に鑑賞してほしい」と呼び掛ける。
開場時間は10時~19時30分(最終日は16時30分まで)。入場無料。