森山幸代さんによる詩集「風は止まっていない」出版のお祝い会が11月29日、花月会館（3条通7）で行われた。

出版された詩集

　森山さんは自然食品販売店「北海道大地」（旭川市5条18）の代表として野菜などを販売する傍ら、旭川詩人クラブ会員として創作活動を行い8月に詩集を出版。詩集は、旭川らしい雪の情景を歌った詩や自然の詩、戦争、災害、原発など33編がつづられている。

　発起人代表で旭川農業高等学校時代の後輩、木村道議会議員は「厳しいけれど、優しい詩を書く。そこには愛がある。背景には、世の中の弱い立場の人々、障がい者、独居高齢者、失業者などの視点が輝いている。自然の世界から、予言のごとく出てくる結晶が詩となっているのではないか」と森山さんについて語った。その後、詩を朗読したこども冨貴堂スタッフが感極まって涙ぐむ場面も。

　森山さんは「初めは反核運動の資金がなくて、詩を本にして売ろうという話になった。詩集の印刷は地元旭川にお金を落とすために、昔からの知り合いのあいわプリントさんにお願いした」と、出版の経緯を話す。「本を出版する機会は、人生においてなかなかないもの。そういう機会に恵まれたことはありがたい」と語った。

　詩集はA5サイズで95ページ。価格は1,080円。ジュンク堂書店旭川店、冨貴堂旭川各店、こども冨貴堂、あいわプリントで取り扱う。