上富良野町の日の出公園ラベンダー園(空知郡上富良野町)で7月10日、ラベンダー畑をライトアップする「ラベンダーフェスタかみふらの2021」が始まり、日中とは趣の異なる幻想的な風景が話題になっている。
ラベンダーは高温多湿が苦手とされるが、北海道の気候に合い、上富良野町では1948(昭和23)年に農作物として栽培が始まった。1981(昭和56)年にはラベンダーが同町の町花に制定。2001(平成13)年には富良野地方のラベンダーが環境省「かおり風景100選」に選定された。今年は町花制定から40年目に当り、同イベントはそれを記念したもの。
4ヘクタールあるラベンダー畑のラベンダーは、このところの好天で「ちょうど今が見頃」という。今回のライトアップでは19時~21時、展望台周辺の一帯をライトアップし、ラベンダーの香りに包まれながら幻想的に浮かび上がったラベンダー畑の中を散策できる。
17日19時半からは、ユーチューブで同園のラベンダーライトアップの風景をライブ配信。そのため同日は入場不可となるが、コロナ禍で来園できない多くの人が幻想的な風景を自宅などで楽しむことができるようになる。声優・歌手・ピアニストで「かみふらのPR大使」の牧野由依さんのライブや「トクベツな花火」の打ち上げも予定する。
イベントを主催する同運営委員会の上嶋事務局長は「安全にコロナ対策をして、ライトアップされた幻想的な風景の中を散策してほしい。来園できない人も自宅で感動を味わっていただければ」と呼び掛ける。
来園は同公園隣接の特設駐車場を利用し、徒歩で展望台へ向かう。歩行不安がある人向けに、山頂展望台行き有料タクシーも用意する。
17日のライブ配信は雨天順延。17時以降は入園不可。ライトアップは18日まで。