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旭川に出没続くクマ、旭橋・常磐公園付近にも 住宅地に緊張走る

ヒグマの目撃情報があり立入禁止となった旭橋たもとの河川敷 

ヒグマの目撃情報があり立入禁止となった旭橋たもとの河川敷 

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 7月に入っても旭川市中心市街地に隣接する河川敷などでヒグマの目撃が続く中、15日、これまでの美瑛川・忠別川流域とは異なる旭西橋や旭橋・常磐公園付近の石狩川流域で目撃情報が相次ぎ、静閑な住宅地に緊張が走っている。

立入禁止となり規制線が張られた常磐公園

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 旭川駅南500メートルほどの忠別川流域を始めとした6月以降の市街地付近でのヒグマの出没に、旭川市はこれまで、バリケード・注意看板の設置や広報車の呼び掛けによる注意喚起、センサーカメラ23台の設置、ドローンによる調査などを実施。今回新たに神楽7条7丁目~10丁目の外国樹種見本林と美瑛川右岸河川敷、神居1条15丁目~16丁目の美瑛川左岸河川敷の2地域に箱わなを設置し捕獲を試みようとしていた矢先だった。

 15日、早朝に神居町雨紛、その後旭川大橋の架かる忠和・亀吉付近の忠別川の中州、午後には7条西7丁目の旭西橋付近、そして旭橋・常磐公園付近と目撃情報が続いたことから、同一個体であればこれまで活動域となっていた西神楽・神楽・神居といった駅南地域の忠別川・美瑛川を下り、石狩川との合流地点から石狩川上流に入り込んだ可能性が考えられ、これまでとは全く別方向、街中反対側に入り込んでしまったことになる。

 例年よりも早く高い気温が続く旭川の15日の気温は32度。中央図書館や旭川市公会堂などのある常磐公園には、この時期は涼を求めて市民が集まるが、常磐公園や旭橋たもとの堤防・河川敷には立ち入り禁止の規制線が張られ、複数のパトカーが河川敷や付近をパトロールして警戒に当たる。

 常磐公園駐車場の管理係員は「河川敷から数百メートルの距離。クマの出没は全く想定しておらずびっくりしたが、気を引き締めて警戒し注意を呼び掛けたい」と話す。

 一方、設置した箱わなには餌を置いてヒグマをおびき寄せ捕獲を試みるためヒグマと遭遇する可能性が高く、非常に危険なため同地域も立入禁止区域となっている。箱わな自体も作動すると強い力で扉が閉まり、接触した場合大けがにつながる恐れがあるという。

 これまでと行動域の異なるヒグマの対応に当たる旭川市環境部は「クマは本来警戒心が強いが、日中に市民の生活圏と数百メートルの距離で目撃された。生い茂る河畔林などで見えなくなっているケースも考えられ、多くの市民が行き来する旭橋や常磐公園などで不意にヒグマに遭遇しないよう、特に夜間は近づかないでほしい」と呼び掛ける。

 万が一ヒグマと遭遇した場合について、旭川市ホームページでは、「確実に安全な対処方法があるわけではないが、まずは冷静な状況判断ができるよういったん落ち着く。ヒグマが遠くの場合は、気付かれないように静かに立ち去る。『大声を出す』『走って逃げる』『石を投げる』など、ヒグマに刺激を与えない。ヒグマが近づいてきたときは、ヒグマの目を見ながらゆっくり後退する」といった対応を喚起している。

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