旭川・帯広間を結ぶ都市間バス「ノースライナー」が、7月1日のダイヤ改正で新たに旭川空港に乗り入れる。道北バス(旭川市)、北海道拓殖バス(北海道帯広市)、十勝バス(同)の3社共同運行。
ノースライナーは1989(平成元)年に旭川と帯広間を結ぶ都市間バスとして運行を開始。現在は美瑛・富良野・新得・清水を経由する狩勝峠経由便(1日3往復)と当麻・愛別・上川・層雲峡・士幌を経由する三国峠経由便(1日1往復)の2系統4往復を3社で運行し、どちらの便も旭川と帯広を4時間10分で結ぶ。今回同空港に乗り入れるのは狩勝峠経由便。
旭川空港バス停の2番乗り場に発着し、旭川から帯広へ向かう便は同バス停では乗車のみ、帯広から旭川へ向かう便は降車のみとなる。同バス停を利用する際の運賃は、旭川駅など旭川市内の停留所を利用する際の運賃と同額。
同空港は国内有数の積雪地にありながら、万全の除雪体制により近年は毎年99%以上の高い就航率を誇り、新千歳空港が荒天・吹雪で閉鎖となった際の代替の役割も担う。
今回のノースライナーの乗り入れによりハブとしての同空港の利便性がさらに高まり、大手リゾートのあるトマム・新得や観光地として人気の十勝方面へのアクセスが飛躍的に向上する。これまで限定的だった十勝方面からの同空港利用も見込む。
ノースライナーの担当者は「かねてより旭川空港への乗り入れの要望を受けており、コロナ後の旭川空港の二次交通充実に向け今回実現することができた。十勝方面からの利用はもちろん、旭川空港を起点とした観光にもぜひ多くの方に便利に使っていただければ」と利用を呼び掛ける。
料金は旭川空港・帯広市内間3,600円。予約制で座席は自由席。