V1への昇格を目指すヴォレアス北海道(V2・2位)が、5日、三重県営サンアリーナ(三重県伊勢市)で、大分三好ヴァイセアドラー(V1・10位)と入れ替え戦「Vリーグチャレンジマッチ『2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 出場決定戦』」の第2戦を戦い、セットカウント3-2で勝利も、惜しくも逆転のV1昇格を逃した。
入れ替え戦は、当初4月初旬開催予定も、対戦相手の大分三好の関係者にコロナ感染が発覚し延期となっていたもの。
コロナ感染予防のため中立地で無観客開催となった入れ替え戦にあたり、ヴォレアス北海道は両日、「ICTパーク コクゲキ」(旭川市3条通8)と札幌で、ライブビューイングを開催。
チームカラーの赤色の照明の中、応援に駆けつけたサポーターのひときわ熱のこもった手拍子が鳴り響いた。
第1戦の結果を受けて、V1昇格へは11点差をつけての3セットストレート勝ちが条件。
試合は第1セット、ヴォレアスが幸先良く序盤からリード。その後大分三好も落ち着きをみせるが、ヴォレアスはサーブ、ブロックともさえ、田城貴之のサーブはチャレンジも認められ19-11。その後古田、越川とアタックが決まるなどし、25-20で入れ替え戦で初めてセットを奪った。
第2セットも、佐々木の活躍でリズムよく序盤からリード。両サイドのスパイクも効果的に決まり、いい流れのまま連続得点で差を広げた。終盤も連続でブロックが決まるなど終始優勢に進め、25-14で連続してセットを奪った。
V1昇格の懸かる第3セットは、一転して一進一退の攻防が続くが、中盤にかけて連続失点。大分三好のリードが続く終盤、双方チャレンジを要求するなど熱戦が繰り広げられたが、19-25で大分三好がセットを獲り、ヴォレアスのV1への道が断たれた。
第2戦の勝利を目指す第4セットは、大分三好リードの展開も、終盤19-22から連続得点で追いつき22-22。その後逆転するもシーソーゲームを勝ちきれず25-27で落とす。
15点先取の第5セットは、序盤から大分三好にリードを許し、5-8でコートチェンジ。その後、アタック、サービスエースと越川の活躍で逆転。その後も攻防が続くが最後はブロックが決まり、接戦の末セットを奪い、セットカウント3-2でヴォレアスの勝利が決まった。
ヴォレアスは得意の攻撃が機能するも、獲得セット数で惜しくも昇格を逃した。第1戦が悔やまれる結果となったが、V1チームからの勝利は、来季へ向けて大きな収穫となった。
観戦したサポーターは、「去年同様、入れ替え戦の開催が危ぶまれた中、戦うことができて良かった。悔しい結果になったが、次につながるような試合ができ、来季もV1目指して応援したい」と話した。