V1への昇格を目指すヴォレアス北海道(V2・2位)は、4日、三重県営サンアリーナ(三重県伊勢市)で、大分三好ヴァイセアドラー(V1・10位)と延期となっていた入れ替え戦「Vリーグチャレンジマッチ『2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MEN 出場決定戦』」の第1戦を戦い、拮抗(きっこう)する試合展開も、惜しくも初戦を落とした。
ライブビューイングに出演し、現地の不具合により音声の届かない間、急きょ会場で実況を行ったMCのMR.SYNさんと解説を行ったヴォレアス北海道OB倉内 哲さん
ヴォレアス北海道は昨年、V2リーグ2位となり入れ替え戦の出場権を得るも、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受け入れ替え戦が中止に。V2リーグにとどまることとなった今年も同位の結果を残し、入れ替え戦は当初4月3、4日の開催予定だったが、対戦相手の大分三好の関係者にコロナ感染が発覚し、壮行会を開いた旭川空港で、急きょ出発を断念した経緯を持つ。
同アリーナでは無観客での開催となり、ヴォレアス北海道は、「ICTパークコクゲキ」(旭川市3条通8)で今日と明日の両日、ライブビューイングを開催。
チームカラーの赤色の照明でムードの盛り上がる会場では、感染予防のため声をあげることができない中、手拍子による息のあった応援が繰り広げられた。
試合は第1セット、ヴォレアスがサービスエースを獲得するなど序盤をリード。しかし14-13の場面でチャレンジとなり、大分三好の主張が認められ失点し同点。その後ミスから得点を許し、終盤はそれぞれが得点を重ねて差が縮まらないまま第1セットを22-25で落とした。
第2セットは、序盤から大分三好がリズムに乗りリード。同じくチャレンジで失点となるなど、試合の流れを変えることができず、第2セットも20-25で失った。
後がない第3セットは、佐々木の活躍で滑り出しを3連続得点。その後も田城広光のサービスエースなどで得点を重ねるなど優勢に進め、3点リードで中盤を迎えた。しかし、大分三好のストックトンの長身を生かした攻撃や味方のミスなども重なり、18-18の同点に。その後両チームが交互に得点を重ねる展開も、22-22から大分三好の連続のサービスエースでセットを初めて逆転されそのまま23-25で失い、セットカウント0-3で第1戦を落とした。
ヴォレアスはいいリズムの時間帯もありながら、わずかなミスが重なり、両チームのサーブの質も勝負の分かれ目となった。
初戦をストレートで落とすこととなったヴォレアスは、V1昇格に向け、第2戦をセットカウント3-0で勝利し、2戦の総得点で大分三好を上回ることが求められる。
明日の第2戦に向け同社広報の加地(かち)さんは、「応援して下さる皆さんの後押しに応えるためにも、明日は絶対にストレートで勝利し逆転でV1に上がりたい。明日もぜひ応援してほしい」と応援を呼びかける。
第2戦は明日13時試合開始。