旭川市科学館サイパル(旭川市宮前1条3)で7月18日から、開館10周年を記念する夏休み特別展「恐竜の世界~史上最強の対決!ティランノサウルスVSトリケラトプス」が開催される。
恐竜王とも称されるティランノサウルスにスポットを当てた同企画展。生態模型や骨格標本で恐竜が登場する三畳紀からジュラ紀、ティランノサウルスが登場する白亜紀までの恐竜の進化を紹介する。会場には全長7メートルの肉食ティランノサウルスが、全長5メートルの草食トリケラトプスに襲いかかり対峙(たいじ)する場面を表現した復元模型を展示。メーンとなる同模型について「ダイナミックで臨場感あふれる展示となった」と同館の大野さん。道内初公開となる鼻面に並んだ5個の突起が特徴的な、ティランノサウルス類アリオラムスの全身骨格模型(全長6メートル)や、羽毛を再現したコエロフィシス、グアンロンなどの生態模型も展示する。
ティランノサウルスの歯の模型やトリケラトプスの襟部分の模型など、見るだけでなく触れる模型(ハンズオン)も展示。同館の大野さんは歯の模型について「肉食恐竜は肉を丸のみするので切り裂きやすいようついているノコギリ状のギザギザにも注目して」と話す。
恐竜ラボ会場では、ティランノサウルスがかむ力を体感できる装置や、アンモナイトに触れるブース、デイノニクスの骨格の組み立て体験ブースなど、恐竜の生態に関する研究情報や実験装置を体験できる。関連イベントとして、7月26日に沼田町でタカハシホタテガイを採集する「化石採集会」を企画。さらに同30日に隣接するCoCoDeで、新たな恐竜化石を発見・発掘し続けている、恐竜研究者で北海道大学准教授の小林快次さんを招き、子どもたちから恐竜についての疑問に答える「恐竜博士のトークライブ」を開催。7月から9月まで毎日、恐竜に関するワークショップも予定するほか、8月18日まで3D映像で恐竜を学ぶ「飛び出す恐竜3D」を上映する。
同館の大野さんは「思っている以上に意外とでかい」と話す。「大人でも大きいと思うので、小さな子どもたちには予想より迫力がある。ぜひ体感して」とも。
開催時間は9時30分~17時。入場料は、高校生以上=600円、小・中学生=300円、未就学児無料。