士別の翔雲高校の生徒たちが天塩川の水と地元産のテンサイ(ビート)を使ったサイダー「天サイダー」を開発し、6月28日に開催される「第3回士別ビートまつり」で先着2000人に無料配布する。
「水とみどりの里・士別」の魅力発信PR事業として、天塩川の水と士別市の主要生産品であるテンサイから作られた士別産砂糖ビートオリゴを使い開発したサイダー。天塩川の「天」と、テンサイの「てん」、さらに「天才」と掛け合わせ「天サイダー」と名付け、地域イメージを発現する特産品として今後、地域の活性化に資することを目的とする。
開発には次世代を担う若い世代の意見を反映させたいと、士別翔雲高校の総合ビジネス科3年D組の生徒たちに協力を依頼。ラベルデザインやネーミング、味、炭酸の強度など生徒たちの意見を取り入れた。
開発に関わった同高の鴇朱音さんは「甘さや炭酸の強度がちょうど良く、子どもからお年寄りまで飲みやすいサイダーに仕上がった。ラベルデザインや味などを決めていく過程は楽しく、いい経験となった。自分たちが町づくりのPRに貢献できたことも光栄」と話す。牧野勇司士別市長は「まろやかな味に仕上がった。今後、各種イベントでPRしていきたい」とも。今後、士別市ご当地サイダーとして販売を予定している。
まつり関連行事として、27日に士別市文化センター(士別市東6条4)で「てん菜振興シンポジウム」が開催され、パネルディスカッションやお笑いコンビ「オクラホマ」の2人によるトークショーも予定。
ビートまつりの開催時間は10時~14時。21メートルのロングロールケーキ作りや、お菓子の家作り、工場見学などが行われる。