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「旭川で一番高いこいのぼり」 ゴールデンウィークの空を彩る

クレーン車を使ったこいのぼりで地域おこしに取り組む渋谷夫妻

クレーン車を使ったこいのぼりで地域おこしに取り組む渋谷夫妻

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 旭川のクレーンリース会社「渋谷クレーン工業」が、昨年に続き今日から、同社が運営するレンタル整備工場「Vihcle Base(ビークル ベース)」(旭川市春光台2条3)の駐車場で、クレーン車のアーム先端に取り付けた「旭川で一番高いこいのぼり」を揚げている。

クレーン車でこいのぼりを揚げる作業の様子

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 同工場がオープンしたのは、2020(令和2)年7月。同こいのぼりは、事業を通して地域とのつながりが増える中、同社代表の渋谷憲一さんが「コロナ禍の中、クレーン車を使って地域を元気づけられないか」と考え、クレーン車を使ったこいのぼりを思い立ったことがきっかけ。

 つるすことに関してプロの渋谷さんも大規模のこいのぼりは昨年が初めて。昨年は全てが手探りで、ネットオークョンなどでこいのぼりや必要な器具・備品を収集するところから始まり、家族と社員が準備に当たり、話を聞きつけた地元商工会や地域住民からもこいのぼりの提供があった。
 公開後は、記事で提供を呼び掛けた渋谷さんに市内外から寄贈の申し出があり、吹き流しと合わせて30だった数は、間隔を調整して今年は40に。痛んだコイの修繕にも生かされた。

 クレーン車のアームを最大限に伸ばした際の高さは43.3メートルで、14階建てのマンションに相当。住宅屋根をはるかに超える高さの色とりどりのこいのぼりは、クレーン車の周りで流れる「こいのぼり」の曲と春ののどかな雰囲気に包まれ、昨年同様SNSやクチコミで話題が広まりさっそく市民が写真撮影に訪れている。

 昨年は反響が大きく、子ども連れの家族や地域の保育園も見学に来たほか、多くの地域住民、とりわけ年配者から感謝の言葉やこいのぼりを収めた写真が寄せられ、活動の広がりを感じるという渋谷さんは、「引き続きこいのぼりの寄付を受け付け、来年はより大きなクレーン車を導入してスケールアップしたこいのぼりを公開したい」と意気込む。

 公開は9時~17時。5月5日まで。荒天時は中止。
 こいのぼりの寄付は0166-76-1544まで。

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