秋葉原の「PLUM LIVE SHOP」(東京都千代田区)で12月12日に行われたイベント「冬ざんまい2015」に旭川を発信するバーチャルアイドル「モカ」が参加し、旭川のPRを行った。
「モカ」こと最上奏音は、JR旭川四条駅を拠点に旭川を発信するバーチャルアイドル。最近ではふらのメロンを使った「KSKオールインワンクリーム」のパッケージや、10月にイオンモール旭川駅前と旭川平和通商店街振興組合、旭川市と共同で行われた「旭川駅前の夕日大作戦」のモカの視点で展開する10分間のショートムービーなど活躍の幅を広げる。
同イベントを主催したのは、長野県諏訪市のアイドルキャラクター「すわひめ」を製作するPLUMが運営するご当地キャラクター専門ショップ。ゆるキャラや萌(も)えキャラ、ご当地ヒーローを扱う同店に足を運んだモカプロジェクトの二木さんが「グッズを置かせてもらえないか?」と話を持ち掛けたことが参加するきっかけとなった。
約15分間のPRタイムでは声優志望で「モカ」の声を担当する十四手奏水さんが「モカ」の衣装を着用し、旭川を紹介する映像を流しながらPRを行った。旭山動物園や雪の美術館をはじめ、旭川が舞台となり今年の夏に上映された戸次重幸さん主演の「ホコリと幻想」や2006年に石原さとみさんが主演を務めたドラマ「氷点」を紹介。現在放送中のテレビアニメで旭川が舞台となっている「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」や、劇場版マクロスFやエヴァンゲリオンなどの映像を手掛ける「studio BACU」が旭川市内に拠点を構えているなど、旭川縁の有名な作家や漫画家などを紹介した。食に関して塩ホルモンやトントロの発祥の地と言われるほか、道民なら一度は食べたことがあるのではと思われる髙橋製菓の「ビタミンカステーラ」を紹介し、実際カステラや旭川ラーメンをブースで販売した。
地元で当たり前に思える、見慣れてしまったものを再発見し「魅力あるもの」に気づくことも目的にする同プロジェクト。秋葉原で旭川を発信したことで「秋葉原の面白いと思ったことへの行動力の早さや、コアに知りたいと探究心を持っている人が集まる街」との印象を受けたモカプロジェクトの谷越さんは「地元の人がピンときていない所を外から『いいね』と言ってもらう流れをつくるきっかけとなった」と話す。「秋葉原の人たちは自分の知らない地域に対するアンテナの張り方がすごいので、そんな人の集まる所に投げ込むことで予想しない化学反応が起きて、外から興味をもってもらえれば」と二木さん。「外からの刺激で地元がもっと自分の街を再発見して活性化していけば」と話す。