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旭川・井上靖記念館で2つの企画展-全国文学館とも連携

井上靖の西域に関する資料を多数展示

井上靖の西域に関する資料を多数展示

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 井上靖記念館(旭川市日春光5条7)で現在、企画展「井上靖と西域紀行展Ⅰ」と「井上靖と天災地変-『小磐梯』『洪水』」展が開催されている。

井上靖と井上靖と天災地変-『小磐梯』『洪水』

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 井上靖は1907(明治40)年に旭川で誕生し、「敦煌(とんこう)」「桜蘭」「蒼き狼」など一連の古代中国西域小説でシルクロードのロマンを浸透させ、「西域」「シルクロード」という言葉は井上靖の代名詞となった。5月17日まで開催中の「井上靖と西域紀行展I」では、井上靖が学生時代から憧れ何度も訪れた西域の紀行記や詩を紹介するほか、本人が撮影した写真や興味をもって読んだ書籍などを展示。3月7日には、企画展の内容を同館職員が紹介・解説する講座も予定する。

 4月18日まで開催される「井上靖と井上靖と天災地変-『小磐梯』『洪水』」展は、全国文学館協議会の共同展示「3.11 文学館からのメッセージ」に参加する形で開催。死者に対する鎮魂と被災者への慰謝を願う心から、4年前の東日本大震災を契機に開催が始まり今年で3回目。全国26の文学館で震災に関する展示が行われ、同館では井上靖の作品より天災をテーマにした2作品、明治期の磐梯山噴火の取材をもとにした「小磐梯」、西域を舞台にした「洪水」を中心に展示する。

 同館の上田さんは「企画展では井上靖が読み、訪れ、記録した西域をご覧いただきたい。全国の文学館が震災からの復興を願ってメッセージを発信し続けているので、ぜひ足を運んでいただければ」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。観覧料は、一般=200円、高校生=100円、中学生以下無料。講座は事前予約が必要。定員は30人。

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