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旭川でアーティストグループが展覧会  作り上げるプロセスごと作品に 

アーティストグループ「ぼくらとみんなは生きている」のメンバーで旭川の染物店で修業している大川原暢人さん

アーティストグループ「ぼくらとみんなは生きている」のメンバーで旭川の染物店で修業している大川原暢人さん

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 武蔵野美術大学で同級生だったメンバーで構成するアーティストグループ「ぼくらとみんなは生きている」が現在、旭川のギャラリー「VKTR(ヴィクタ)」(旭川市1条通4)でグループ展「ぼくらとみんなは生きている20~姿勢の鳥~」を開いている。

アーティストグループ「ぼくらとみんなは生きている」のメンバーとリサイクルショップでそれぞれがフルコーディネートした衣装

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 同グループは、武蔵野美術大学彫刻学科で同級生だった大川原暢人さん、川又健士さん、迫竜樹さんの3人がメンバーで、ユーチューブを中心に活動し、節目ごとに展覧会を開いている。昨年3月以来となる同展を旭川で開くのは初めてで、同大を卒業し昨年3月から旭川の染物店で修業している大川原さんが夏に2人を旭川に呼び、一緒に過ごす中でイメージを膨らませ、旭川での開催を決めた。

同グループは、これまで事前にテーマを決めて作品にして公開してきたが、同展では決め事をあえて最小限にし、展覧会を作り上げるプロセスそのものを作品にする試みで臨んだという。メンバーそれぞれが事前に用意し持ち寄った作品数点以外は、旭川に集まった12月28日~1月4日の期間に制作した。

 「即興性」が感じられる展示作品は、撮りためたスローモーション映像、リサイクルショップでメンバーそれぞれがフルコーディネートした衣装、日記を元にしたスプレッドシートによるインスタレーションなど。特に、ギャラリー会場にあったアコーディオンを屋上や神楽岡公園に持ち出し、降りしきる雪の中、アコーディオンを弾けない3人が見よう見まねで分担して演奏した音声は、「アコーディオンが空気を吸い込んで吐くことで音を出すように、自分たちが『空気中に浮遊している粒子=雪』から何を吐くのか」という問いにつながり、制作の過程で大きなテーマになったという。

 大川原さんは「呼吸運動そのものを展覧会にした。難しく考えず、見る人それぞれが自由に鑑賞して感じ取ってほしい」と来場を呼び掛ける。

 同ギャラリーでの今後の展示は14日・15日の13時~19時。入場料100円。今月26日~31日は札幌のギャラリー「ie」(札幌市中央区)でも展示する。

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