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旭川でギリヤーク尼ヶ崎さんが大道芸披露 8年ぶり開催に「待ってたよ!」の掛け声も

「じょんがら一代」を披露するギリヤーク尼ヶ崎さん

「じょんがら一代」を披露するギリヤーク尼ヶ崎さん

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 函館出身の大道芸人、ギリヤーク尼ヶ崎(本名=尼ヶ崎勝見)さんが、8月13日、平和通買物公園で旭川市民に青空舞踊公演「魂の踊り」を披露した。

公演を終え晴れやかな表情のギリヤーク尼ヶ崎さん

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 ギリヤークさんは30歳の頃、津軽三味線を素材にした舞踊を創作し街頭で披露。大道芸人としての道を歩み始めた。俳優としても寺山修司監督の「さらば箱舟」、伊丹十三監督の「マルサの女」などの映画にも出演している。

 今月で92歳になるギリヤークさんは、心臓ペースメーカーを埋め込み、パーキンソン病と脊柱管狭窄症の治療を続けながら、現在も現役の大道芸人として精力的に活動し「伝説の大道芸人」とも呼ばれている。

 ギリヤークさんは、今年、買物公園が開設50周年であることを知り、1980年代後半から病を患う前の2014年まで例年公演を行ってきた旭川で、8年ぶりに「お祝いの気持ちを込めて踊りたい」と熱望したという。

 この日、ギリヤークさんの公演を一目見ようと集まった旭川市民は300人あまりで、1条買物公園の「舞台」を取り囲むように観衆の輪ができ、中には若い世代の姿も。ギリヤークさんは待ち構えた市民の前に車椅子で登場も、演目の最中は自力で立ち上がり、「じょんがら一代」「よされ節」「念仏じょんがら」を披露した。ギリヤークさんの渾身の踊りに盛大な拍手や手拍子、「待ってたよ!」などの掛け声が響き渡った。

 近年は公演の都度、「これが最後の踊りになるかもしれないと覚悟を決めている」というが、公演の最後には「これからも日本人の魂を伝えていきたい」と今後についての決意を語った。公演後には感動を味わった市民に囲まれ、言葉を交わしたり記念撮影に応じたりした。公演を観覧し自分も舞踊をやっているという若い世代の女性は、「舞踊の大先輩を観に来た。とても感動した」と感想を話した。

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