旭川で20年以上歯科衛生士をしている笹谷結季さんが現在、フィール旭川(旭川市1条8=買物公園)5階の「ギャラリー・ジュンク」でアーティスト16人と「見て楽しむはみがき」をテーマにした展示「わたしのはみがき」を開いている。併せて、笹谷さんが監修した「あさっぴーの歯磨き絵本」も初公開している。
「買物公園の手の噴水の形をした角を持ち、うれしいと頭から水を噴き出す」という鹿の新しいキャラクター
笹谷さんは歯科衛生士として働く傍ら、歯磨きについてパネルを制作したり歯ブラシで創作をしたりしてイベント出店するなど、歯磨きを啓発する活動に取り組んでいる。今回は「はみがき」をテーマに、旭川をはじめとして活動するアーティストにも参加してもらおうと、昨年12月に打診を始め、各アーティストが同展に向けて制作したオリジナルな作品を展示している。
参加したのは笹谷さんのほか、阿部耕三、池田七夕梨、Q.L.P、栗山義勝、チシマタツヤ、tukipam、 Deborah Marino、中野愛里、ナカジマヨシカ、那須日奈子、はせがわともこ、ハヤシヒロナオ、平間明鑑、三井、ヤスシ、やまだめい、村山由布のアーティスト16人(順不同、敬称略)。
会場には、「歯」「歯磨き」をモチーフに、アーティストが思い思いに表現したイラストレーションや写真、書道、オブジェなどのユニークな作品が並び、歯磨きを身体表現した映像や組み合わせたり並べて遊ぶ歯ブラシ型のカラフルなブロックも。
今回の展示では、笹谷さんが監修しナカジマヨシカさんが愛らしいタッチで描いた「『は』 あさっぴーとゆっきりん はみがきの絵本」も初披露し、展示・販売している。同書には、「買物公園の手の噴水の形をした角を持ち、うれしいと頭から水を噴き出す」という鹿の新しいキャラクターが登場。あさっぴーとゆっきりんから、楽しくおいしく食事をするための歯磨きの大切さを教わる。
鹿の新キャラクターについて、ナカジマヨシカさんは「笹谷さんと話しているうちに、もう一人キャラクターが欲しいということになり、『歯科と鹿』という偶然のつながりや噴水のイメージも膨らみ、新しいキャラクターが生まれた」と振り返る。キャラクターの名前はまだ決めていないが、今後は、あさっぴー、ゆっきりんと共に活躍する可能性もあるという。
笹谷さんは「歯磨きがもっと楽しくなることを願っており、展示作品を楽しんで歯を大切にしてほしい」と話す。「子どもにとって歯磨きはなかなか理解しづらく、嫌がる子多い。絵本をきっかけに、あさっぴーと楽しく歯磨きできるようになってもらえれば」と期待を込める。
開場時間は10時~18時(最終日は15時まで)。入場無料。
絵本は800円で、今月16日から「こども冨貴堂」でも販売し、イベント終了後は各取扱店でも販売予定。