グルメや旭川を紹介する本「MOST!(モスト)旭川」が11月13日に創刊される。発行するのは食べ物のプロデュースや飲食店の販路拡大などの経営サポートを手掛けるボンズカンパニー。
「旭川の人にもっと旭川を身近に感じてほしい」と制作された同書。書名の「MOST」は「旭川の一番いいもの」を意味する。旭川の活性を目標として小規模ながら活動している人やグループ、和洋中の飲食店40店舗、買物公園や旭山動物園など遊びに関するコーナーなどで構成される。
飲食店ページは「お店のこだわりや店主の思いを伝える誌面」を意識して制作し、和洋中の飲食店、ラーメンや焼き肉店、居酒屋やバル、デザート・ケーキ店など1店舗に1ページを使って大きく紹介。QRコードからアプリを取得することで参加できる電子スタンプラリー「クリッくる」も企画し、掲載された店舗を回り設置している専用バーコードを読み込むことで得られるポイントを集めてプレゼントに応募できる。
旭川の人を紹介するページでは、旭川出身の競輪選手や地元媒体の編集部スタッフ、これから旭川で活躍が期待される子どもや新しいことにチャレンジしている中小企業を紹介。遊びに関するページでは買物公園にある若者が行くお店から昔からあるお店、足を運びたいローカルな店などを掲載する。同社の笠原二三男社長は「手の噴水から駅までの道のりを紹介する撮影には4時間かかった」と話す。
その他、旭山動物園くらぶのスタッフが同行して動物園を紹介。「マイナーといわれる動物にも注目してほしい」と、大きく取り上げられることの少ない「マニアックな」動物などを載せている。さらに旭川のクリエーターや、駅裏の北彩都ガーデンから大沼、神楽岡公園などのルートを紹介。地元中学生が旭川の食材を使って料理をするコーナーも。
取材経験がほぼない状態で「飲食店に関してはほとんど1人で取材を行った」と苦労を話す笠原さん。年内から手探りと試行錯誤して完成にこぎ着けた。「今後も年1回の定期的に発刊していきたい。そのために信用をつけていければ」と意気込む。
A4サイズ、116ページ。価格は600円(税別)。冨貴堂、ジュンク堂書店などで取り扱う。