旭川の地域資源を海外や国内に情報発信するため、海外メディア向けのプレスツアーが9月24日~26日に開催された。
地域資源である「ふるさと名物」などを海外や国内に情報発信する経済産業省補助事業「ふるさと名物応援事業」として、海外メディアを招いて日本の文化に触れてもらうためアサツー ディ・ケイが行う同ツアー。北海道の雄大な自然が生んだ素材を生かした伝統工芸品が数多く存在することから、「The Road to Craftsmanship in 北海道」をテーマに旭川各所を巡った。訪れた海外メディアは、台湾で一番人気のライフスタイル&デザイン雑誌「ppaper」、中国の新華社通信、中国のビジネスに関するニュースや知識を紹介する週刊誌「CBN Weekly」、中国の日刊新聞「光明日報」。
1日目のスケジュールは、旭川家具センター(旭川市永山2条)、き花の杜(もり)(南6条通)、カンディハウス(永山北2)、カージーカームワークス(豊岡2条)。2日目は、馬具や鞄などの革製品を製造販売するソメスサドル(砂川市北光)、北菓楼(砂川市西1)、水野染工場(大雪通3)、旭山動物園グッズコンテストでグランプリを受賞した「手ぬいぐるみ」を制作する良栄・PLAN(水野染工場内)。3日目は、優佳良織工芸館(南が丘3)、ドリーミィーパーソン/ササキ工芸(旭岡1)、旭山動物園(東旭川町)を巡り、各所ショールームや工場の見学などを行った。カンディハウスではペンスタンドの制作、優佳良織工芸館では優佳良織体験も。
き花の杜では、ダイヤモンドダストをイメージした壺屋の代表銘菓「き花」が作られる過程を見学し、壺屋の村本専務が展示パネルを使ってメディアに工程を説明した。海外メディア陣はダイヤモンドダストを見たことがなく、熱心に話を聞き、パネルの説明書きを写真に納めていた。
その後、建物内にあるお菓子づくり体験スペース「みんなのクックラボ」でオリジナル「き花」作りを体験。メディア陣は本格的なパティシエ衣装になり、互いに携帯で写真を撮り合う姿も見られた。通常約5センチの「き花」の3倍ほどの大きさで制作。壺屋で5年前まで手作業していたというアーモンドガレット作りを行い、焼き上がったガレットにテンパリングしたチョコを流した。最後にチョコペンでイラストや文字などを思い思いに描くと、その様子を見たき花のスタッフは「思い切りが良く上手に書けている」と評価。参加者は「お菓子づくりは初めてだったので楽しかった」と笑顔で話した。