旭川市市民活動交流センターCoCoDe(旭川市宮前1条3、TEL 0166-74-4151)で8月22日、保健・医療・福祉・教育の職種横断型交流イベント「Care Do北海道」が開催される。
地域包括ケアに関わる職種がお互いを知り議論する場として行われる同イベントは、例年250人ほどの参加者が集まり、今年で3回目を迎える。今回は、札幌から旭川に開催地を移し、北海道の保健・医療・福祉・教育に関わる取り組みや課題を共有し業界や職種を越えて、まち・地域やケアの在り方を考える。
会場ではセッションが行われ、絵本による町おこしで注目される剣淵町「絵本の館」の佐藤館長が地域おこしを語るほか、地元旭川でケア・カフェを展開する旭川医科大学病院緩和ケア診療部の阿部医師がエンディングノートをテーマに登壇する。そのほかに、北海道立旭川肢体不自由児総合療育センターの岡院長、北海道高機能広汎性発達障害児親の会(ドンマイの会)の村田代表が教育・療育についてセッションを行う予定。ものがたり診療所(富山県)の佐藤医師と、地域に密着して人々の健康を支える医師の功績を顕賞する日本医師会「赤ひげ大賞」の受賞者、名寄市風連国民健康保険診療所の松田医師が「地域でいのちの最期を支える」をテーマに大型対談も行う。座長を務めるのは、北海道家庭医療学センターの山田常務理事。
参加型公開セッションとして「人を通じて本を知る、本を通じて人を知る」をキーワードに、5分で一押しの本をプレゼンする書評バトル「絵本のビブリオバトル」が行われる。登壇するのはソーシャルワーカーとして活動する石田さん、ケア・カフェあさひかわ実行委員会事務局の帯川さん、地域コーディネーターの中川さんの3人。各自のプレゼン後、一番読みたいと感じた絵本に投票を行う。
オープニングには農業と福祉を学べて、全道に5校しかない介護福祉士の養成校でもある剣淵高校のチアリーディング部の演技が行われる。NPOブースでは、障がいのある人と無い人とのレクスポ事業を行う「レクスポあさひかわ」や、障がいのある人の親たちで販売するベアー焼きで有名な「NPO法人グリーンマザーズ」が出展予定。札幌からは自分が自分らしく生活するノーマライゼーションをモットーに活動する「Earth Art Project1000@sapporo」がワークショップや作品展示の企画を行う。
事務局の坂本さんは「地域包括ケアと言うが、誰が何から始めればよいのか。道内各地から現場の第一線で活躍する人たちが集うからこそ、そこには明日から役立つヒントや知恵がたくさんある。少しの時間でも気軽な気持ちで遊びに来て」と来場を呼び掛ける。
開催時間は13時30分から。入場料は1,000円。問い合わせはCareDo北海道2015事務局Medical Studio(TEL 03-6457-7967)まで。