北海道護国神社(旭川市花咲町1)で7月20日、第3回「北海道金魚すくい選手権大会」が開催される。
1995年から奈良県の大和郡山市で開催されている「全国金魚すくい選手権大会」地区予選を兼ねた認定大会となる同会。小中学生の部、一般の部、3人1人チームの団体戦に分かれ約1000匹の金魚が泳ぐ水槽から、1人1枚のポイ(紙の網)で3分間にすくった金魚の数を競う。本年度は131人、67チームが参加を予定している。
昨年の大会では一般の部で36匹をすくった男性と、小中学生の部で37匹をすくった女の子、団体の部では109匹をすくったチームが優勝した。各部3位までが表彰され、小中学生の部と一般の部のみ8月に開催予定の全国金魚すくい選手権大会への出場権が渡される。
旭川で北海道大会を開催することになった経緯について、同連盟の佐藤貞夫会長は「2012年に大和郡山市を訪れた際、同市の上田市長と面会。『北海道にも日本古来の伝統文化・金魚すくいを広めてほしい』の一言で北海道金魚すくい競技連盟を立ち上げた」と話す。当初、金魚は生物な上、建物内で水を扱うこともあり「正直難しい」と思ったという。市内の企業関係者や市民ボランティアの協力を得て第1回、2回大会と成功を納め、3度目の今大会となる。
会場には競技以外にも抹茶ラテが人気の「福吉カフェ」、道産食材の本格ハンバーガーが味わえる「カフェレストDen」など屋台コーナーに30店ほどが設けられる予定。競技者以外にも金魚すくいが体験できるブースも設置される。
新しい取り組みとして、過去の大会に金魚の帽子やオリジナルシャツを着て出場する競技者がいるのを受け、コスチューム大会が実施されることになった。当日競技の受付とともにエントリー可能。個人1人、団体1組が表彰される。さらに、同大会の新キャラクターの名称を募集している。金魚をイメージした2体のキャラクターは姉と弟で「性格などをイメージしながら名前を付けてほしい」と佐藤会長。
「金魚すくいは子どもたちが遊ぶテレビゲームとは違い、生きたものとの触れ合い。非常に集中力が必要で、屋台の出店とも全く異なった緊張感がある」と佐藤会長。「北海道を全国へ発信するのは札幌がほとんど。そんな中、街おこしとして旭川から全国へ発信していける大会になれば」とも。
開場は8時から。キャラクターの名称は7月17日まで募集。1人につき1点のみ応募。申し込みは北海道金魚すくい競技連盟事務局(TEL 0166-57-8783)まで。