
ドキュメンタリー映画「30(さんまる)」の自主上映会が6月29日、旭川建設労働者福祉センター(サン・アザレア)ホール(旭川市6条通4)で開催される。主催は「30(さんまる)を見る会」。
「カオスから生み出される希望」 ドキュメンタリー映画「30(さんまる)」のフライヤー表面
同作は、神戸市長田区にある多世代型介護付きシェアハウス「はっぴーの家ろっけん」を舞台に、30代を中心とした若者たちが、要介護の高齢者、子ども、外国人、シングルマザー、生きづらさを抱える若者など多様な人々と共に暮らす姿を3年間密着取材したドキュメンタリー映画。
介護、福祉、子育て、孤独、生きづらさなど現代社会が直面する課題をリアルに描き、多様な価値観や背景を持つ人々が集まることで生まれる「カオス」の中の「温かくて優しい」対話や行動を通じて、新しい関係性や希望が芽生える瞬間を捉えている。
企画・撮影・監督は、書籍編集や映像制作、コミュニティー企画運営などで活動する鈴木七沖さんで、構成・編集は鈴木監督の長男、鈴木経生さん。鈴木監督は「親子の合作として家族のあり方に思いをはせながら製作した」と言い、特別なヒーロー像ではなく、ごく普通の人々の日常に寄り添い、そこから「未来の社会のあり方」を問い直すきっかけを提供する。
上映後、鈴木監督によるトークライブを行うほか、「地域での対話のきっかけや共感につながれば」との鈴木監督の思いから、感想などをグループで共有するシェア会も行う。
「働きながら家族の介護を経験した際に地域社会、人と人とのつながりの重要性を感じた」という同会代表の野島ますみさんは「映画を見て、みんなで考え、死ぬまで安心して暮らすことができる社会を作るきっかけになれば」と鑑賞を呼びかける。
12時30分開場、13時上映開始。チケットは、前売り=2,500円、当日=3,000円、高校生以下無料。Clover Ginza Base、こども冨貴堂、BOOKMARK CAFEで扱う。