アッシュ・アトリウム(旭川市宮前通東)で4月25日、介護事業所合同説明会「カイゴマルシェ」が開かれた。
同市内の介護・福祉事業所では現状慢性的な人材不足を受け、今後の人材の確保のため、より多くの人に介護や福祉に関心を持ってもらおうと民間事業所が有志で集まって企画した。昨年11月、今年2月と行われ今回3回目となる。
市内の訪問介護・ショートステイ・グループホーム・デイサービス・ケアサポート、美瑛のデイサービスセンターなど12事業所が各ブースを用意し、就職相談や事業所の情報を聞くことができる。前回までは求職者限定だったが、福祉への投資人材が足りないことを知ってもらえる機会になればと、誰でも参加できる形で行われた。参加事業所の旭川中央ハイヤーは道北圏で唯一、24時間対応の「安心コールセンター」や「夜間訪問介護」を扱う。「夜間訪問介護」は対応型テレビ電話を利用者宅へ設置し、緊急時はナースコールを押すとオペレーターが返答。場合によってはヘルパーが駆け付けたり、救急車の手配をしたりするなどの事業内容。
「増えていく高齢者を今後、介護や福祉で担っていくのは若者。学校の事業でボランティアや体験学習を組み込んでいるが、それだけでは働き手に結びつかない」と同説明会を主催する社会福祉法人かがやきの福島さん。「定期的に活動し介護・福祉が定着していけば」とも。「介護や福祉は、自分の持っている優しさを見つけられたり、人の役に立つことで充実した気持ちになったり、精神的にもやりがいのある仕事。ぜひ興味をもってもらえれば」と話す。