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旭山動物園クラブ「バスレンタル事業」に教育委員会から感謝状

感謝状を受け取る旭山動物園くらぶの森禎宏理事長

感謝状を受け取る旭山動物園くらぶの森禎宏理事長

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 旭川市教育委員会は11月25日、市内小学校の児童を旭山動物園に招待する際、送迎バスを貸し出す「バスレンタル事業」を行うNPO法人旭山動物園くらぶの功績をたたえ、感謝状を授与した。

授賞式後の様子

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 子どもたちに将来「動物たちを守りたい」という気持ちを持った人になってもらおうと同法人が、旭山動物園と恊働で2010年より行う同事業。市内小学校が動物園での課外授業を行う際に送迎用のバスを貸し出している。市教育委員会は、動物園の子ども牧場などで動物と触れ合うことで命の大切さやぬくもりを感じられる課外授業の充実を図っているとして、感謝状を授与を決めた。

 これまでバスを利用した小学生は延べ2万3000人近くで、市内の児童数を超える数となった。感謝状を受け取った同法人の森禎宏理事長は「日本一の動物園と言われ、市内の親が子どもを連れて行かない時代があった。そこを変えていきたいと思った」と話し、現在は飼育員との会話で「子どもが親を動物園に連れて行くリターン現象が起こっている」と成果を語った。教育委員会側も「こういう子どもたちが大きくなって家族を持ち、自分の子どもを動物園に連れて行く。年々と続く好循環をつくってくれる機会となった」とバスレンタル事業に感謝を述べた。

 現在、同法人は動物園との恊働事業で自然環境保全活動に取り組んでいる、またはこれから取り組もうとしている団体の活動を支援する助成金制度「自然をつなぐプロジェクト」に参加する団体を募集している。

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