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旭川でダム事情描いた映画上映 森や川・海の在り方と関係考える機会に

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 旭川建設労働者福祉センター「サン・アザレア」(旭川市6条通4)で9月6日、アメリカのダム事情を描いたドキュメンタリー映画「ダムネーション」が上映される。

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 主催するのは、あさひかわサケの会や、旭川市西神楽ホタルの会、旭川・森と川ネット21、忠別川の自然に親しむ会など、川や自然に関わる約20団体が参加する「道北ダムネーション上映実行委員会」。同映画はアメリカのダムを告発した映画だが、上映を通じて「森や川、海の在り方と私たちの関係について深く考える機会になれば」と企画され、5月9日には札幌でも上映会が行われた。

 アメリカにおいてダムを建設し、増やしていくことが主流だった50年前から「ダムを撤去する」という選択肢へと移り変わってきた現代までを「川の再生」に関わってきた環境保護団体、研究者、事業者、行政それぞれの立場から描いた同ドキュメンタリー。日本でも治水(洪水氾濫対策)と利水(発電、農業・工業用水、水道水源)の2つの目的で3000基近いダムが建設されてきたが、川の生き物や自然再生を求める流域住民の意識の広がりや、環境保護団体・市民団体の運動により1997年に改正河川法が制定されるなど意識が変わってきている。旭川地方でも行政・市民団体の努力によってサケ、サクラマスが戻ってきているという。

 実行委員会の出羽さんは「ダムを建設することは、良いことも悪いこともある。映画を鑑賞することで、良い悪いよりも「じゃあどうしたらいいか?」を議論するきっかけになれば」と話す。

 アメリカのダム事情解説=10時~・14時15分~、映画上映=10時25分~・14時20分~、パコダニア札幌の橋本さんによる講演「釣りとムスメと私」=13時~。チケット料金は前売り=1,000円、当日=1,500円、大学生・障がい者500円、高校生以下無料。チケットはこども冨貴堂(旭川市7条通8、TEL 0166-25-3169)で取り扱う。

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